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よく、ジェンベの皮を止めるリングはボディにぴったりとフィットするのが良い、と言われます。緩いと、逆にきつ過ぎると、どういう問題があるのか、どの位が理想的か、実は微妙な問題です。アフリカから届くジェンベの中には、かなりの割合でリングがきつすぎる物が有り、完成して入荷したジェンベを販売する際の大きな問題になります。リングがきつ過ぎてボディにロープの跡が大きく凹んで残るような物は、チューニング困難で、皮を傷めている事もあります。最近ではどちらの工房も技術が向上していますが、この問題だけはなかなか解消されません。仮にその時はいい音がしていてもあとでトラブルになりますので、修正します。実際の作業は、付いている皮が使えるかどうか、ボディの厚み、歌口から側面への形状、などの要素で異なります。ボディを削る、リング(皮も)を換える、リングに巻くロープ(皮も)を換える、といった方法の中から選択します。
歌口、という言葉が出て来ましたが、太鼓胴の、皮に触れる上端部分の事ですね。管楽器の吹き口と同じ言葉を当てるのは日本の感覚でしょうか。
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